分割休憩とは?メリット・デメリットと運用の注意点
更新日:2026-09-29
「60分の休憩を1回で取らせるのが難しいので、30分を2回にしたい」という相談はよくあります。分けて取らせてもよいのか、どんな点に気をつければよいのかを整理します。
分割休憩は違法ではない
労働基準法第34条は、休憩の長さ(6時間超で45分、8時間超で60分)は定めていますが、何回に分けるかまでは定めていません。合計が基準を満たしていれば、1回でまとめても、何回かに分けても構いません。
メリットとデメリット
メリット
- ピーク帯を避けて休憩を置けるので、在席人数を保ちやすい
- 長く続けて働いたときの疲れを、途中でこまめに抜ける
- 少人数の店でも、1人が長時間抜ける状態を避けられる
デメリット・注意点
- 1回が短すぎると、休憩として認められないおそれがある
- スタッフから見ると、何度も呼び戻される負担がある
- 何回・何分ずつ取ったかを記録する手間が増える
厚生労働省は、分けた休憩がごく短い場合、自由に使えないため「労働から完全に解放されている」とは評価されない場合がある、としています。1回あたりの下限は法律で決まっていませんが、少なくとも飲み食いやトイレが落ち着いてできる長さを確保し、細かく刻みすぎないのが安全です。
移動時間の扱い
更衣室や休憩室が離れている店では、休憩に行き来する時間をどう扱うかも問題になります。移動中は自由に使えるとは言いにくいので、休憩の前後に移動の時間を別に取っておき、実際に休める時間をはっきり分けておくと運用しやすくなります。
シフトに組み込むときのコツ
- 1回目はピーク前、2回目はピーク後、のように、分ける目的をはっきりさせる
- それぞれの長さと時刻を記録に残し、合計が基準を満たしているかを確かめる
- 分けた休憩のたびに移動の時間がかかるなら、その分も見込んでおく
参考にした資料
- 休憩時間を分割する場合どのようなことに注意が必要でしょうか。(厚生労働省)
- 休憩時間は法律で決まっていますか。(厚生労働省)